歯とお口と全身
予防歯科
口腔ケアの必要性
現在の日本では、世界では類を見ないほどの超高齢者社会となっています。
医療技術の進歩とともに、高齢社会の進展にともない、口腔ケアを自立してできない高齢者の数も増えてきます。口腔ケアの十分にできない口腔内は汚れがたくさんたまり、誤嚥性肺炎のリスクが高くなります。ご存知の方も多いかと思いますが、高齢者の肺炎による死亡は、悪性新生物、心疾患、脳血管障害などに次いで多い疾患となっています。
誤嚥性肺炎の、その主たる病原体は、口腔内の歯周病菌といわれています。
肺炎予防の決め手が歯周病の予防、治療に加えて口腔ケアである。
セルフケア
歯ブラシによる口腔ケアフロスによる口腔ケア
歯間ブラシによる口腔ケア
入れ歯の洗浄による口腔ケア
入れ歯装着者の口腔内環境を清潔に保つためには、必ず入れ歯を外し、口腔内と入れ歯を別々に清掃しなければいけません。
義歯には、デンチャープラークと言われる口腔内細菌が付着しています。義歯の清掃にはブラシを使った機械的な洗浄と、入れ歯洗浄剤を使った化学的洗浄が有効です。
マウスウォッシュによる口腔ケア
洗口剤の中には殺菌力、消毒力を持ったものが多数あります。歯ブラシ等を使った機械的清掃との併用は不可欠ですが、口腔内の細菌数を減らすマウスウォッシュはいい手段です。
うがい時には手で覆い、静かに洗面台で吐き出すようにしましょう。
プロのケア
歯肉縁下でのケアを中心に、清掃のしにくい歯間隣接部や複雑な補綴装置の清掃を行います。
歯科医院での歯石除去
口腔内における疾患のむし歯と歯周病の原因であるプラークバイオフィルムは機械的な除去が有効です。
その為歯科医院では、歯石(石灰化したバイオフィルム)を様々な機器を使い除去していきます。
歯科医院での歯面研磨
歯石除去を行ったのち、歯面研磨を行い滑沢に仕上げることで歯石の付きにくい環境を作ります。